京城日報1939年4月1日号より引用 産金振興の推進機関 朝鮮産金協議會新設

京城日報1939年4月1日号より引用

 

日中戦争2年目となったこの年は、戦況報道や朝鮮人志願兵戦死者の告別式や、国民精神総動員、経済統制など戦時色の濃い記事が増え、その中で朝鮮を「兵站基地」と称して内地への米移入が期待されているが、朝鮮内では経済、工業の発展にかかる動きが見られる。

 

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産金振興の推進機関

朝鮮産金協議會新設

政務総監を會長に委員三十名で構成

 

産金國策推進の見地から本府産金課では■■■内地の金増産協議會に匹敵すべき朝鮮産金協議會を設立すべく準備を進めていたが愈よ各般の準備を完了したので近く協議會設置に関する訓令を公布し同時に大野政務総監を會長とする委員役員三十名を任命或は嘱託することとなった、しかして本協議會は當初産金事務の連絡のみを目的としていたがその後産金増産の重要性を斟酌し委員にも官民斯界の権威をいれて専門的な見地から事業全般を検討するやうな権威あるものとなし以て本府の産金事業強行の諮問機関となす方針のやうである