大阪每日新聞附錄西部每日(昭和3年8月10日付)朝鮮人勞働者の内地渡航につき改められた阻止方法

Author
    Page 1

【釜山】問題の鮮人勞働者の内地渡航阻止は、いよいよ本月十五日から警務局の方針により左の如く改められることに決定した。それによると、

▲就職口の確實と認められるもの

▲船車の切符その他の諸費を見積り、そのほかに一人に付十円を所持せるもの

▲モルヒネ中毒者にあらざること

▲勞働ブローカーの募集に應じたものでないこと

 右の條件により、内地渡航者資格者を定め、これに對し各地元の警察署あるひは警察官駐在所から釜山水上署あての紹介狀を發行して本人であるか否か、また既定の準備金を所有してゐるかどうかを調べて乘船させることになってゐる。

 この改正の方法に從へば、從來釜山まででかけて來たうえで渡航を阻止され、郷里にかへるにも旅費がないといふ悲惨事を演出し、内地渡航者に多大の苦痛をあたへてゐたのをよほど緩和する。

しかし、これとてもちろん不徹底の悲惨はまぬがれぬが、今日の狀態より見て、これ以上の良法はないとされてゐる。

 分に附された百九十余名を復活さすべく、種々善後策を考究中であったが、晋州高普、同農 校盟休事件があったため、一時見合わせ、その後兩校とも無事に解決したので、再び運動を 經續することとし、同㑹臨時事務所を釜山府溘州町に設け、十日午前十時から委員㑹を開き、具體的方法について協議することとなった。