大阪朝日新聞朝鮮版(昭和8年4月17日付)鮮人勞働者の密航激増
密航が内地で摘発、逮捕された事件であり、密航を募集、斡旋したのが朝鮮人か内地人かわからないが、密航船舶は内地漁船であることが判明している。船賃は1人5円である。他の事件の例も見ると、5円か10円という設定が多く、それが相場であったのだろう。
上陸地は佐賀県名護屋である。下関や博多といった正規ルートの港湾はもちろん使えないので、警備の目が届きにくい地方の漁港、特に上陸と上陸後の行動を目撃されないよう、すぐに鉄道などで立ち去れるような港湾を選ぶことになる。
内務省警保局の統計では、この年逮捕された密航者は1,808人であり、そのうち発動機船による密航は1,210人である。1,339人が朝鮮の在住地に送還されたが、156人は内地の目的地へ送られている。(森田芳夫『在日朝鮮人処遇の推移と現状』p40の表より)
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