大阪每日新聞朝鮮版(昭和9年8月2日付)濟州島民の内地渡航を阻止

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郷土愛を高調して、島の更生をはかる

【京城】濟州島共濟㑹大阪支部長田中半治、大阪府社会事業主事加來才二郎兩氏は濟州島を約十日間にわたり視察の上、卅一日來城。警務當局と濟州島民の内地進出につき重要打合せを行ったが、その内容は、

 現在、大阪市内の朝鮮人十五萬のうち三分の一強、すなはち五萬餘人は濟州島民をもって占められてゐるが、従來朝鮮本土からの渡航者のやうな厳しい取締がないため無制限の進出をなし、昨今でも月三千人位渡航してゐる。

 これがため、濟州島は働き盛りの島民を失ひ、各種産業が漸次委縮するといふ憂ふべき趨勢にあり、同島で有望な事業は内地その他の大資本網に奪い去られんとしてゐるにかんがみ、今同總督府當局は大阪の闗係方面と協力して同島民の内地進出を極力阻止し、郷土愛を高調して同島の全面的更正をはからうといふので、さしあたり牧畜、藥草栽培、漁業等が有望視されてゐる。かくて、思想的にも近時重視されてゐる。