釜山日報(昭和10年9月18日付)密航ブロは止められぬ

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顔馴染の常習者二人、廿余名誘き出して御用

  密航の大親分阿比留淸が十六日未明、釜山水上署に捕まって翌十七日未明、又も密航常習者として數回水上署に捕はれ、署員とも顔馴染となってゐる二人が捕まった長崎縣上縣郡小鹿村生れ生魚運搬業辻淸治(二五)、大分縣南海邊郡下入津村宮脇宇平(四二)で、兩人はこれ迄三、四回検擧されているが更に改める風もなく、去る十三日から府内各所で内地に行きたいとあがいている全南莞島群青山面東村生れ全員龍(二四)外廿名を無許可で人夫として募集し、下闗に密航さすべく一人十圓から五圓位つつの手數料を取り、十七日午前三時頃、府内南濱町製氷㑹社下から發動船萬歳丸(十五トン)に乗せ、正に出港しやうとする所を捕らはれ、一行廿三名數珠つなぎで水上署に連行された。