京城日報1939年10月1日号より引用 たった一月間で百萬石を突破か

京城日報1939年10月1日号より

 

この年の4月には米穀配給統制法が施行され、米の流通に対する政府の直接的な管理統制が始まり、白米の精米度の低下が奨励された。それらによる影響や、その背景にあった朝鮮・台湾での白米の消費増加による内地流入量の減少について伝える記事。

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京城日報
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たった一月間で百萬石を突破か

自戒を要する白米の消費増加

 

燎原の火の如く燃え上った節米運動によって白米廃止は今や國民生活の改善に最も大きな責務を持つに至ってゐるが、この秋に當って最近における鮮内の米の消費高に驚くべき勢いをもって増加の一途を辿ってゐるという故に憂慮すべき現象を示し、層一層焼?の??徹底が推奨されるに至った

即ち鮮内における最近三ヶ年の米穀現在高調査期間中における消費實績をみると昭和十二年八月中が約二十二萬石で、昭和十三年同期は約五倍増加の卅一萬石を示し、本年八月に七十五萬石という風に倍以上の増加振りをみせ

この?ひ????昭和十二年の九、十月が十七萬石、十三年同期が約六倍の四十四萬石をしめしてゐるところからみて本年の九、十月は僅か一ヶ月間に恐らく百萬石を突破するに至るであろうと予想せられるが、事ここに到った主な原因をなすものは、鮮内消費の約三分の二を占めてゐる農村の生活向上による白米食の増加であるが、この他に??の勞務者の需要激増と勞務者の賃銀統一のためにこれらの勞務者を積極的に獲得するため殷賑産業係では凡ゆる方法を講じて勞務者の人手に??となってをり、賃銀以外の報酬として白米食の??をなす向きが増加してゐるためで、この殷賑産業方面の時局をわさまへざる非徳義的態度には早くも各方面から非難が猛烈と起こってゐる