安倍晋三元総理追悼
突然の凶弾に倒れられた安倍晋三元総理の訃報に接し、端島島民一同は大きな衝撃を受けております。「真実の歴史を追求する端島島民の会」一同は、心から哀悼の意を表します。
端島(軍艦島)を含む「明治日本の産業革命遺産」は安倍政権下の平成27年にドイツのボンでユネスコの世界文化遺産に登録されました。登録時、韓国は、第二次大戦中の端島において、朝鮮半島出身者が強制労働を強いられ、虐待されたと世界に働きかけをしました。
私たちに投げかけられたいわれなき汚名を晴らすために、今島民一同は全力で当時の資料や一次証言を集める作業を行っており、産業遺産情報センターや「軍艦島の真実」(www.gunkanjima-truth.com)で公表しています。その中で端島の元島民たちは、当時の暮らしや事業現場での作業の様子をありのままに語っていますが、日本人も朝鮮人も「一島一家」苦楽を共にして生活していたとの証言ばかりです。
今までメディアは、端島に暮らしたことのない人権活動家や学者、旧朝鮮半島出身労働者の証言には耳を傾けても、私たち島民の声に耳を傾けたことはありませんでした。政府においても、戦時中の日本の炭鉱の作業現場で働いてきた島民の生の声を聴こうとした人は皆無でした。
安倍元総理は違います。私たち一人ひとりの声を聴いてくれました。産業遺産情報センターの視察におこしいただいたときに、私たち元島民に「いわれなき中傷を是非跳ね返してもらいたい。日本の力強い産業化の歩みを伝えていただきたい」と激励されました。
私たちはあの時の感激を忘れていません。もう二度と安倍元総理の声が聞こえないと思うと、本当に悔しく悲しく、その喪失感に圧倒されます。
くじけてばかりではいられません。これからも安倍元総理のお気持ちを忘れず、自分たちでいわれなき中傷をはね返す努力を続けていきたいと思います。どうぞ安らかにお休みください。
「真実の歴史を追求する端島島民の会」一同